日本は世界でも極めて稀な、ほぼ単一民族、単一言語、海に囲まれた島国の国家であり、独自の文化、思想が育ちやすい環境で、手先の器用さ、地道な努力、決してあきらめないしぶとさ、他人との協調性などは、他の国々とは一線を画す特徴で、それが日本人のものづくりに大きな影響を与えてきたのだと思っています。

震災前、その日本のものづくりは窮地に立たされていました。中国や韓国を始めとする、アジア諸国の台頭により、かつて世界を席巻した日本の製造業が、QCDのすべてにおいて、明確な優位性を持てなくなっていました。そこに追い打ちをかけるかのように、地震、津波、放射能のトリプルパンチが、襲ってきました。

私は日本の「ものづくり」を信じています。日本人が日本でしかできない、そしてそれぞれの地方の特徴を活かした、世界最高のものづくりができると信じています。世界のどこでもない、日本でしかできないことがあり、それを今こそ我々が証明しなければなりません。

震災により、特に東北に拠点を持つ企業は物理的なハンデを負ってしまったかもしれません。しかし、一方で、過去のやり方やしがらみから解放され、すべてゼロからスタートするチャンスという見方もできると思っています。

日本のものづくり産業が直面する最大のピンチにおいて、我々TSSグループにできること、それは「今まで以上に良いものを作る」という当たり前のことです。日本と日本人の重要なアイデンティティであるものづくりをより極め、世界の人々にそれを提供し続けることで、国際社会に貢献し、日本のものづくり文化を継承していくことが我々の義務であり、最大の復興支援であると信じています。

Top of this page